そう思われる方もいらっしゃることでしょうが、果たして本当にそうなのだろうか。
1,「ちいさくなる」について
「ちいさくなる」は自分の回避率を2段階あげる変化わざである。
回避率は通常時が命中率補正3/3(100%)であり、回避率を1段階あげるごとに分母の数字が2つずつあがっていくという仕様となっているため、「ちいさくなる」1回で命中率補正3/5(60%)、2回で3/7(43%)、3回で3/9(33%)となる。
2,「ちいさくなる」を使うポケモン
「ちいさくなる」を覚えるポケモン自体が少ないが、レートで特に見掛けるポケモンは以下の4体です。
・スターミー(S115):じこさいせい、ねっとう、マジックコート
・フワライド(S80):特性かるわざ、バトンタッチ、マジックコート
・シャンデラ(S80):特性もらいび
・ピクシー(S60):特性てんねん、特性マジックガード、つきのひかり、マジックコート
3,強引に突破する確率
「ちいさくなる」を使うポケモンを強引に突破する確率を調べる。
条件:
1,交換の際に「ちいさくなる」を1回積まれている。
2,相手のわざ構成は「ちいさくなる」、「みがわり」と攻撃わざであり、持ち物はたべのこしである。
3,こちらの攻撃わざは相手ポケモンを確1にできる1回攻撃であり、わざの命中率は100%である。
4,すばやさは相手のほうが速い。
5,10ターン後もこちらのポケモンは倒されていないとする。
以上の条件の場合、10ターン後に相手のポケモンの状態は以下のようになる。
ご覧のとおり、10ターン以内に相手ポケモンを突破できる確率は上3行を合計した11.29%である。
そして相手ポケモンを突破できていない場合は回避率は6段階上昇状態であるうえ、相手のHPが6割以上残っている確率は44.18%である。
確率に対して抱く印象はひとによるが、9回に1回しか倒せないとすれば運が悪くて倒せなかったのではなく、運が良かったので倒せたと判断してもおかしくない程である。
参考:算出に用いたスプレッドシート
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1DJH61Ve7kmml46jTQS0IDwvDLOm0UPZp-yQf3v4qZ7Q/edit?usp=sharing
4,突破できる確率を上げる方法
1,「相手より速い」
相手よりすばやさが速く相手のみがわりを壊した次のターンにみがわりを使われる前に攻撃を当てることができれば突破することができるため突破の確率があがる。
注意・スターミーのS115を上回ることは難しい。
注意・相手もそれを見越して麻痺を撒いてくることがある。痺れも合わさり突破の確率は酷く下がる。
2,「必中わざを使う」
必中わざでは相手を確1にすることができないとしても、みがわりを壊すだけの火力があれば相手は粘っても事態が好転せず有利になる。
必中わざであるクリアスモッグは相手の本体に命中した際に回避率等の上昇をリセットする効果があるため有効である。
また、必中ではないものの回避率上昇の影響を受けない技に一撃必殺があり、みがわりを併用してこない相手に3回使うことができれば65.7%の確率で突破しうる。
みがわりを使われる前であればどくタイプの使うどくどくも必中である。
さらにほえるであればみがわりを使われていても強制的に手持ちに戻すことができる。
他にはほろびのうた、のろいがみがわり貫通の必中である。
注意・いじっぱりA252カイリューのつばめがえしがHB特化ピクシーに25.2%~30.1%であり、みがわりを壊す火力を確保することは容易ではない。
注意・特性マジックガードでは状態異常によるダメージを稼ぐことができない。
注意・ラスト1体になってしまうとほえるを使うことができないため、詰まないように気をつけねばならない。
3,「挑発を使う」
ちょうはつ後の3ターンのあいだに2回当てれば倒すことができる場合、相手の回避率が2段階上昇で留まっていれば43.2%の確率で相手を倒すことができる。(相手より速く確1にできる場合は初手に攻撃すれば60%で突破しうる)
注意・ちょうはつは必中わざでないため、ターンが進むほど不利になる。
4,「拘りトリック」
5,「定数ダメージを使う」
6,「特性てんねん」
特性てんねんのピクシー、ヌオーのほか、特性てんねんのピクシーが相手であればメガフーディン、ポリゴン2、サーナイトの特性トレースで相手の特性を利用する方法もある。
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